
【2026年9月】カフェの口コミを増やす方法|カウンター越しの一瞬と、長い滞在時間を生かす仕組み
この記事の監修者

リードクリエーション株式会社
代表取締役社長 兼 Webコンサルタント
新宮 秀也
バリューコマース国内報酬月間ランキングで1位を獲得した実績を背景に、専門的なSEO会社を設立。
理論だけでなく、実践を基にした効果的なSEO戦略を提供するのが強みです。
主力としては、地域をターゲットとした店舗向けの検索順位向上や、洗練されたWEBメディアの構築を得意としています。

PR 本記事には当社サービスのPRを含みます。
カフェのお客様は、30分から数時間も席に座っています。それなのに、スタッフと向き合うのは注文と受け取りの数十秒だけで、しかもそのどちらもコーヒーに口をつける前です。
ほかの飲食店向けの記事には「提供した直後に声をかけましょう」と書かれています。スタッフが客席に出入りする業態では正しいのですが、カウンターで受け取って席へ運ぶカフェでは、その直後が飲食の前に来てしまいます。
この記事では、声をかける前提をいったん外し、依頼を席に置くという形で組み立て直します。あわせて、Googleの公式ページで禁止と確認できたことと、公式には書かれていないものの当社としては勧めないことを、分けて整理します。
カフェで口コミが増えないのは、満足のピークにスタッフがそばにいないから
口コミをお願いしやすいのは、お客様の満足度がいちばん高まったときです。当社が飲食店の経営者や店長から相談を受ける中でも、サービスを提供した直後が最も頼みやすいタイミングだと考えてきました。
ところがカフェでは、この考え方がそのまま当てはまりません。満足が高まるのは席で飲食している時間なのに、その時間帯に店の側から声をかける手段がないからです。

スタッフと向き合うのは、注文と受け取りの二度だけ
カウンターで注文して会計を済ませ、番号や名前で呼ばれて受け取り、自分でトレーを席まで運ぶ。この流れの店では、スタッフとお客様が正面から向き合う場面は二度しかありません。
そして二度とも、飲食が始まる前です。「いかがでしたか」と聞ける場面が、そもそも存在しないことになります。
業態が変わると、依頼できる場面はここまで違う
同じ飲食でも、業態によって接点の作られ方は違います。カフェだけ会計が飲食の前に来る点に注目してください。
スマホでは、表を1行ずつ縦に並べて見られます。
| 業態 | スタッフと向き合う場面 | 飲食の前か後か | 会計の位置 | 依頼を置ける場所 |
|---|---|---|---|---|
| テーブルサービスのレストラン | 注文、提供、下げ膳、会計 | 前と後の両方 | 飲食の後 | 声かけ、伝票、レジ |
| 居酒屋 | 注文、提供、追加注文、会計 | 前と後の両方 | 飲食の後 | 声かけ、卓上、レジ |
| カウンター受け取り型のカフェ | 注文、受け取り | 前だけ | 飲食の前 | 卓上、トレー、レシート、店内の掲示 |
表の右端を見ると、カフェだけ置き場所に人が出てきません。弱点に見えますが、置き場所が決まっているぶん、設計しやすいとも言えます。
席まで運ぶ喫茶店は、事情が少し違う
注文を席で受け、飲み物を席まで運ぶフルサービスの喫茶店やカフェもあります。この形なら、下げ膳や追加注文のときに声をかけられるので、レストランに近い考え方が使えます。どちらの型が多いかは公的な統計で確認できていないため、自店がどちらかを先に決めてからお読みください。
カフェの依頼は、人ではなく席に置く
接点がないという話を裏返すと、別の景色が見えてきます。カフェのお客様は長い時間そこにいて、多くの場合スマートフォンを手元に置いています。
投稿するための時間も道具もそろっていて、足りないのはきっかけだけです。だからカフェでは、依頼をスタッフの口ではなく、お客様の目に入る場所に置きます。
滞在時間と手元のスマートフォンは、カフェだけが持っている条件
回転の速い業態では、案内を置いてもお客様に読む時間がありません。カフェは、その逆の条件を持っています。
しかもこの形は、Googleのポリシーとも相性がよくなります。席に置いた案内は、書くかどうかも、いつ書くかもお客様が自分で決められるので、公式ページが禁じている「その場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する行為」から、構造として遠い形になります。

受け取りから席を立つまでのどこに置けるか
置き場所は、店内の位置ではなく、滞在の時間の帯で考えると漏れがなくなります。
注文と受け取りの数十秒
唯一の接点だが飲食の前。手渡すものに添える
レシート、トレーに敷く紙
席に着いた直後
飲み始める前に目に入る
卓上の案内、コースター
滞在している数十分から数時間
満足が高まる時間帯。読む余裕がある
Wi-Fiの案内カード、店内の掲示、メニューの最後のページ
席を立ってから
店を出たあとも手元に残る
テイクアウトのカップスリーブ、ショップカード
当社が飲食店の運用を見てきた範囲で整理したもの。効果の順位付けではありません
このうち、いちばん力を入れたいのは3つ目の帯です。満足が高まっている時間帯であり、読む余裕もあるからです。
NFCタグやQRコードを使えば、案内から投稿画面までの距離を縮められます。
「卓上に置いても集まらない」に先に答える
ここで、当社に実際に多く寄せられる声を先に出しておきます。「スタンドなどを置いても、結局あまり集まらない」という相談です。
置くだけで集まるなら、誰も困っていません。当社は、次の3つが抜けていることが多いと考えています。
1.置く場所。カップやカトラリーで隠れる位置に置かれていることが多いです。お客様が座ったときの目線で、一度確かめてください。
2.書く言葉。「口コミをお願いします」だけでは、なぜ自分が書くのかが伝わりません。「次に来る方の参考になります」のように、読んだ人の役に立つという伝え方にします。
3.続ける仕組み。案内は汚れますし、片づけられたまま戻らないこともあります。開店前の確認に、案内が全席にあるかを入れてください。
ひとりで過ごしているお客様には、声をかけないほうがよい
カフェは、ひとりで来店して本を読んだり、パソコンで作業したりするお客様の比率が高い業態だと、当社は見ています。比率の数字は公的な統計で確認できていないので、あくまで当社の見方としてお読みください。
こうしたお客様に声をかけると、集中を切る行為になってしまいます。声をかけることが歓迎されやすいサロンや整体院とは、ここが違います。
席に置く形にすれば、この問題は起きません。読むかどうかをお客様が決められるので、過ごし方を邪魔しないまま依頼が届きます。
写真が集まりやすいカフェで、写真の依頼をどう考えるか
内装、席のつくり、ラテアート、スイーツの見た目と、カフェには写真を撮りたくなる要素が多くあります。だからこそ「写真付きでお願いします」と書きたくなりますが、ここは3段階に分けて考えてください。
Googleが禁止しているのは、特定のコンテンツを含めるよう依頼すること
Googleの「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」の「評価の操作」には、「特定のコンテンツを含めるよう依頼すること」が禁止事項として明記されています(2026年9月24日確認)。同じ節には、スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るようスタッフに要求することも挙げられています。
写真付きの依頼は、当社としては勧めない
一方で、「写真を付けて投稿してください」という依頼を名指しで禁じた例示は、公式ページに見当たりません。2026年9月24日に日本語ページと英語ページの両方を確認しましたが、写真付きの依頼についての記載はありませんでした。
そのうえで当社は、写真を付けるよう指定することが、投稿に含める内容を指定する依頼にあたりうると読んでいます。これは当社の当てはめであって、Googleが写真付きの依頼を禁止していると書かれているわけではありません。
代わりに、店舗自身が投稿し、撮りたくなる席を整える
当社が飲食店の運用を見てきた範囲では、反応がよいのはシンプルに映える写真です。最近は星の評価だけでなく、写真や動画がどれだけ集まっているかも見られるようになってきました。
だからこそ、店舗自身がGoogleビジネスプロフィールに写真を投稿する回数を増やします。そのうえで、光の入る席、余白のあるテーブル、器の見え方といった、お客様が自分から撮りたくなる状態を整えます。

なお、SNSのハッシュタグ投稿キャンペーンとGoogle口コミは別物です。SNS向けの企画をそのまま持ち込み、投稿と引き換えに特典を出すと、次の章の禁止事項にあたります。
見返りと引き換えの依頼は、ドリンク1杯でも禁止
カフェは客単価が低いので、「口コミを書いてくれた方にドリンク1杯無料」「次回100円引き」といった案が、ほかの業種より思いつきやすくなります。金額が小さいぶん、違反という自覚を持ちにくいところが危ないポイントです。
Googleが禁止していることと、許可していること
公式ページの「評価の操作」には、次が禁止事項として明記されています(2026年9月24日確認)。
- クチコミの投稿や、否定的なクチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為
- 顧客からの否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為
- クチコミを依頼する際、その場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する行為
- 特定のコンテンツを含めるよう依頼すること
- 一定数のクチコミを募るよう、販売者がスタッフに要求すること
金額の大小は書かれていないので、1杯のサービスでもあてはまります。割引キャンペーンで口コミを集めることの問題点は、別の記事で詳しく解説しています。
同じページには、許可される行為も明記されています。「インセンティブを提供したり、評価やクチコミの内容に影響を与えようとしたりせずに、実体験に基づくコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為」です。つまり、見返りを付けず、内容にも口を出さずに募ることは、公式に認められています。
当社として勧めないこと
ここから先は、公式ページに例示がないため、当社の読み方としてお伝えします。Googleが禁止していると書かれているわけではありません。
- Wi-Fiの接続条件に口コミの投稿を組み込むこと。無料のサービスと引き換えの依頼にあたりうると考えます。接続用のカードに案内を並べて置くだけなら、見返りを伴わないので問題ありません
- 常連だけを選んで依頼すること。満足していると分かっている人を選ぶ形になり、肯定的なクチコミを選択的に募る行為に近づきます
- 良い口コミを集めたスタッフを表彰すること。件数や内容を目標にする運用につながりやすいと考えます
- 写真付きの投稿を指定して依頼すること。前章のとおりです
常連の多さと回転率を、口コミの設計にどう織り込むか
カフェは、同じお客様が週に何度も来る業態です。この頻度の高さは、口コミの設計では利点になります。
一度で決めなくてよいので、繰り返し目に入る設計にする
一回の案内で書いてもらえなくても、次の来店でまた目に入ります。強く押す言葉ではなく、何度読んでも嫌にならない言葉を選んでください。
なお、同じ人が同じ店に何度もクチコミを投稿できるかどうかは、Googleの公式ヘルプで確認できませんでした。「1人1件まで」といった説明は、この記事では書きません。
回転率を上げたい店は、持ち帰られる接点を使う
長居されると回転率が落ちる、という悩みもよく聞きます。ただ、席に置く案内も、受け取り時のひと言も、滞在時間を延ばす施策ではありません。
滞在を短くしている店では、案内が読まれる時間も短くなります。テイクアウトの比率が高い店なら、カップスリーブやレシートのように、持ち帰られる接点のほうが向いています。
返信は、次に書く人が読んでいる
当社は、口コミには必ず返信したほうがよいと考えています。これは当社の考えであって、Googleがそう定めているわけではありません。
良い口コミだけでなく、星1のような厳しい口コミにも1件ずつ向き合ってください。その対応の仕方を、これから書こうとしている人が読んでいます。返信の書き方と例文は、別の記事にまとめています。
複数店舗のカフェでは、案内が置かれているかどうかが本部から見えない
カフェは、1社で数十店舗を運営することも珍しくありません。そこで必ず起きるのが、店舗ごとのばらつきです。
当社に相談に来る多店舗の飲食企業からは、本部が「口コミを集めて」と伝えても現場が動かない、「やっています」と言われても確かめるのが難しい、という声をよく聞きます。卓上の案内を本当に置いたかは、本部からは見えません。
ここで、店舗別や従業員別に件数のノルマを課すのは避けてください。公式ページが、一定数のクチコミを募るようスタッフに要求することを禁じているためです。
本部が把握するのは、案内が実際に置かれているかという運用の状況と、店舗ごとの今の見え方にとどめます。実際に、動く店舗と動かない店舗で差が開いて悩んでいた飲食企業が、店舗ごとの取り組み状況を見える化したことで、現場が自分から動く状態を作れた例があります。
まとめ
カフェの口コミが増えにくいのは、努力が足りないからではなく、満足のピークにスタッフがそばにいないという構造のためです。この記事の結論は、次の3つにまとまります。
1.提供直後に声をかける方法は、カウンター受け取り型のカフェでは使えないと認めるところから始める。
2.依頼は人ではなく席に置き、滞在の時間の帯ごとに置き場所を設計する。置く場所、書く言葉、続ける仕組みの3つを揃える。
3.見返りと引き換えの依頼はGoogleの禁止事項として避け、写真付きの依頼やWi-Fiの条件づけは、当社が勧めないこととして分けて判断する。
口コミは、AI検索での見え方にも関わるようになってきました。まずは、自店が今どう見えているかを確かめるところからです。
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