
【2026年9月】リサイクルショップの口コミを増やす方法|売る人と買う人で依頼を分ける
この記事の監修者

リードクリエーション株式会社
代表取締役社長 兼 Webコンサルタント
新宮 秀也
バリューコマース国内報酬月間ランキングで1位を獲得した実績を背景に、専門的なSEO会社を設立。
理論だけでなく、実践を基にした効果的なSEO戦略を提供するのが強みです。
主力としては、地域をターゲットとした店舗向けの検索順位向上や、洗練されたWEBメディアの構築を得意としています。

PR 本記事には当社サービスのPRを含みます。
一般的な口コミの増やし方をリサイクルショップに持ち込んでも、うまくいかないことがあります。この業種には、目的も感情も違う2種類の客が同時にいるからです。店がお金を払う相手(売りに来る人)と、店にお金を払う相手(買いに来る人)が、同じ店内の別々の場所に立っています。
しかも買取カウンターでは、金額の提示という満足と不満が分かれる瞬間が必ず来ます。そこから「満足した人にだけ声をかけよう」という運用が生まれますが、当社はこれがGoogleの禁止事項に当たるおそれがあると考えています。
この記事では、依頼の動線を2種類の客で分ける方法と、査定額への低評価に向き合う設計を、公式資料を軸に解説します。
リサイクルショップには、目的も感情も違う2種類の客がいる
口コミの依頼を設計するとき、最初に決めるのは「誰に頼むか」です。リサイクルショップでは、この答えが1つになりません。
店頭に売りに来る人のほうが、買いに来る人より多い
環境省の「令和6年度リユース市場規模調査報告書」(令和7年6月)の事前調査に、出発点になる数字があります。
売却・引渡しの経験をたずねた設問では、回答者全体の14.3%が「リユースショップ・中古品販売店で売却・引渡し」を選び、最も多い引渡し先でした。一方、購入経験で「リユースショップ・中古品販売店の店頭で購入」は回答者全体の11.2%です。
つまり、店頭に売りに来る人のほうが多いということです。口コミの施策を「買ってくれた人にお願いする」だけで組み立てると、母数の大きいほうを取り逃がします。
ただし前提があります。全国のWebモニター50,337人を対象とした事前調査で、複数回答であり、年齢・性別での補正前のデータです。Webモニターの中での割合なので、「日本人の14.3%が売っている」とは読み替えられません。どちらが多いかの手がかりとして扱ってください。
2種類の客は、店の中で通る場所も感情も違う
2種類の客は、来店の目的も、向き合う場所も、接する従業員も、口コミに書く中身も違います。同じ依頼の仕方が両方に効くことは、まずありません。
スマホでは、表を1行ずつ縦に並べて見られます。
| 項目 | 売りに来る人 | 買いに来る人 |
|---|---|---|
| 来店の目的 | 品を手放す | 欲しい品を安く買う |
| お金が動く向き | 店から客へ | 客から店へ |
| 向き合う場所 | 買取カウンター | 売場とレジ |
| 接する従業員 | 査定の担当者 | 売場とレジの係 |
| 滞在の仕方 | 査定を待つ時間がある | 売場を見て回る |
| 書かれやすい中身 | 査定額、説明、待ち時間 | 品ぞろえ、値段、見やすさ |
| 低評価の原因 | 金額への不満 | 目当ての品がなかった |
| 依頼を置ける場所 | 買取明細書、後日の連絡 | レシート、売場の案内 |
このうち、書かれやすい中身と低評価の原因は、公式の統計ではなく当社の見方です。自店の口コミを読み返して、当てはまるか確かめてください。

査定額への低評価は避けられない。それでも口コミは増やせる
この業種の一番の悩みは、査定額への不満が星1や星2として積み上がることです。金額の提示は必ず起きるので、不満そのものをなくすことはできません。
引渡し先を選んだ理由の1位は金額。ただし39.7%にとどまる
同じ報告書の本調査に、排出・引渡し先を選んだ理由を、最も重視した理由1つだけで答えてもらった結果があります。
1位は「金銭的な理由(お金が得られる、支払う費用が安くすむなど)」で39.7%、2位は「煩雑な手続きや準備をしなくてすむから」で19.2%でした。
金額は1位ですが、最も重視した理由に金額を挙げた人は4割に届きません。残りの約6割は金額以外を最優先にしていて、手間のかからなさやモノを活かしてもらえることなどに分かれます。
この設問の回答者は1,331人で、対象は「不要になった製品の排出・引渡し先」全体です。自治体の粗大ごみや不用品回収業者も含まれ、リサイクルショップに売った人だけの回答ではありません。
それでも、査定額で他店に勝てなくても、口コミに書いてもらえる体験は作れるということは言えます。
金額以外で口コミに残せる体験は4つある
金額以外で評価されうる部分は、買取の流れの中にすでにあります。次の4つは、査定額を変えずに整えられます。
- 説明の分かりやすさ:なぜその金額になったのかを、品物の状態や相場のどこを見たのかまで言葉にする。
- 待ち時間:査定にどれくらいかかるかを最初に伝える。
- 運び出しの手伝い:大型の家具や家電の積み下ろしを手伝う。
- 値が付かなかった品の扱い:引き取るのか持ち帰ってもらうのかを、気まずくならない形で伝える。
低評価が生まれる理由は、Google口コミが悪口ばかりなのはなぜ?もご覧ください。
「満足した人にだけ声をかける」は、Googleが禁じる行為に当たるおそれがある
査定額で不満が出る業種ほど、「納得した様子の人にだけ頼もう」という運用が現場で自然に生まれます。ここに線を引くことが、この記事で一番お伝えしたい点です。まず公式の文言を示し、そのあとに当社の当てはめを分けて書きます。
Googleの公式ページに書かれている禁止事項
Googleの「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」の「評価の操作」には、販売者が行ってはいけないこととして次が明記されています(2026年9月24日確認)。
- 顧客からの否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為
- 依頼の際、ユーザーにその場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する行為
- 特定のコンテンツを含めるよう依頼すること
- インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)と引き換えに依頼する行為
- 一定数のクチコミを募るようスタッフに要求すること
一方で、同じページには許可される行為も明記されています。「インセンティブを提供したり、評価やクチコミの内容に影響を与えようとしたりせずに、実体験に基づくコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為」です。
依頼そのものは禁じられていません。禁じられているのは、誰に頼むかを選ぶことと、内容や評価を動かそうとすることです。
買取をした人全員に、同じやり方で届ける
ここからは当社の解釈です。「査定額に納得した様子の人にだけ声をかける」という運用は、公式が禁じる肯定的なクチコミを選択的に募る行為に当たるおそれがあると考えています。
実際、リサイクルショップ向けの解説記事には、「満足度の高いお客様にその場で書いてもらう」「口コミを書いたら買取金額をアップする」といった方法を勧めているものも見かけます。前者は選択的な募集とその場での要求の両方に、後者はインセンティブに触れるおそれがあります。
ですから、依頼は買取をした人全員に同じやり方で届け、評価が分かれることを前提に受け止めます。そのうえで先ほどの4つの体験を整え、金額以外で書いてもらえる材料を増やします。
割引やキャンペーンと結びつけた場合の問題は、Google口コミを割引キャンペーンで集めるのは違反で解説しています。
星1にも1件ずつ返信する。その対応をほかの人が見ている
当社が大事だと考えているのは、口コミ1件ずつへの返信です。良い口コミだけでなく、星1のような厳しい口コミにもきちんと対応します。
その対応の仕方を、ほかのユーザーが見ています。査定額への不満にどう答えたかは、これから売りに来る人の判断材料になります。返信の書き方は、Google口コミの返信方法と返信例をご覧ください。
依頼の動線を、売る人と買う人の2本のレーンに分ける
ここまでを踏まえると、店内の動線は1本ではなく2本になります。同じ依頼文を両方に使い回さないことが出発点です。
売りに来た人のレーン
査定の流れに沿って、持ち帰ってから書ける形にする
受付で本人確認と査定の流れを伝える、査定を待つ時間に店内の案内を渡す、金額を提示し、理由まで説明する、買取明細書に口コミの案内を添える、後日のメールやSMSで改めて知らせる
買いに来た人のレーン
売場とレジの接点を使う
入口で店内の案内を掲示する、売場に案内を置く、レジで会計をする、レシートに口コミの案内を印刷する
どちらのレーンも、買取または購入をしたすべての人に同じ内容で案内する。書く人を選ばない。
売る人のレーン|買取明細書と後日の連絡を使う
売りに来た人には、金額の提示という山場があります。その直後は感情が動いている場面なので、口頭での依頼を押し込む場所には向きません。
使いやすいのは買取明細書です。これを渡している店なら、持ち帰って落ち着いてから目に入ります。後日のメールやSMSで改めて案内するのも同じです。
文面は、良い評価をお願いする形にしません。「今日の買取について、感じたままをお聞かせください」のように、体験を書いてもらう依頼にします。

買う人のレーン|売場とレジを使う
買いに来た人の動線は、ふつうの物販店と同じです。入口の掲示、売場の案内、レジ、レシートの4か所が接点になります。
品ぞろえや店内の見やすさが書かれやすいので、依頼文は買取とは別に用意します。買取カウンター用の文面を売場に置いても、買いに来た人には意味が通りません。店内に案内を置く方法は、NFCタグでGoogle口コミを集めるでまとめています。
出張買取では、玄関先でその場で書いてもらおうとしない
家具や家電を扱う店では、出張買取を行うこともあります。消費者庁の特定商取引法ガイドによると、訪問購入とは「購入業者が、店舗等以外の場所で契約を締結等して行う物品の購入」をいいます。同ページには、書面の交付や、書面を受け取った日から数えて8日以内のクーリング・オフなどが事業者の義務として示されています。
自宅での取引では、まずこれらの説明が最優先です。そのうえで当社の考えとして、玄関先でその場で口コミを書いてもらおうとするのは避けてください。Googleが禁じる「その場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する行為」に近づきます。
出張買取でも、買取明細書に添える案内や後日の連絡といった、持ち帰ってから書ける形にします。なお、特定商取引法が口コミの依頼そのものを禁じているわけではありません。
QRコードの遷移先を新しく作るなら、古物営業法の表示義務を確かめる
口コミを増やすために、QRコードの遷移先として買取申込ページや店舗紹介ページを新しく作ることがあります。リサイクルショップは古物商ですから、そのページが自社サイトの一部である場合に、表示義務がかかることがあります。
警察庁の通達一覧ページから現行版の「古物営業法等の解釈運用基準について」(令和8年5月14日付け警察庁丙生企発第51号)を確認しました。確かめられたのは、次の2つの表示義務だけです。
1.標識の掲示です。法第12条第1項の「公衆の見やすい場所」を、通達は「営業所等の入り口等、通常街路等を通行する一般公衆において、社会通念上見やすいと認められる場所」としています。
2.ウェブサイトへの氏名等の表示です。法第12条第2項により、氏名または名称、許可をした公安委員会の名称、許可証の番号を、明瞭かつ通常人が読める大きさで自社サイトに表示します。常時使用する従業者が5人以下の場合などは免除されますが、法第12条第3項の、ウェブサイトを利用して取引を行う特定古物商には免除が適用されません。
確認できたのはここまでです。今回調べた範囲では、広告の表現や口コミの扱いを規制する条文は見当たりませんでした。罰則や処分の基準は確かめていないため触れません。
本部から実施状況が見えないなら、仕組みで見えるようにする
複数店舗を展開していると、口コミの件数と評価は店舗ごとにばらつきます。これは店長個人の頑張りではなく、本部と店舗の関係の問題です。
当社が複数店舗の事業者から聞くのも、同じ悩みです。本部が「口コミを集めて」と伝えても現場が動かず、「やっています」と言われても、案内が本当に渡されているかを確かめるのは難しい、というものです。
口コミを増やすうえで一番大事なのは、この仕組み化だと当社は考えています。誰がいつ何人に依頼し、何件の口コミが集まり、どんな評価だったのかが見える状態を作ることです。
ただし、件数をノルマにはしないでください。Googleのポリシーは、一定数のクチコミを募るようスタッフに要求することを禁止事項として挙げています。本部が把握するのは、案内が実施されているかという運用の状況と、店舗単位の見え方にとどめます。

当社リードクリエーションは、AIO対策、SEO対策、MEO対策を提供しています。店舗ビジネス向けには、関連サービスとしてAIO対策プラットフォームのHIIDELを自社で開発しており、口コミの依頼と獲得の状況を見える化できます。多店舗での進め方は、多店舗企業向けAI検索ツールの選び方もご覧ください。
まとめ|2種類の客に、同じやり方で届ける
リサイクルショップの口コミを増やす設計を、4点に絞って振り返ります。
1.店には売りに来る人と買いに来る人がいて、環境省の調査では前者のほうが多い結果でした。依頼の動線は2本に分けます。
2.査定額で勝てなくても、口コミに書いてもらえる体験は作れます。引渡し先を選んだ理由で金額を最優先にした人は4割に届いていません。
3.満足した人にだけ声をかける運用は、Googleが禁じる行為に当たるおそれがあると当社は見ています。買取をした人全員に同じやり方で届けます。
4.星1にも1件ずつ返信します。その対応を、これから売りに来る人が見ています。
自店のGoogleマップやAI検索での見え方は、当社リードクリエーションが提供する関連サービスHIIDELの無料AI診断で確かめられます。競合と比べて何が足りないのかを把握してから、2本のレーンの設計に取りかかってください。



































